あかねいろ【BL短編集】
突然された泣きながらの告白に清士郎も困っていた。
いろんな疑問があったが、どれから質問していいのかわからない。
「…木田、俺のことが好きなのか?」
「好きだっ!!!!!」
泣きながらもしっかり答える兵助の気迫に少し押されながらも、清士郎も口を開く。
「……別に、俺も四六時中お前と喧嘩してぇ訳じゃねぇよ…。
ただ、…なんつーか…長年お前とは張り合ってきたから、意地の方が先に出ちまうだけで…その、なんだ…俺だって別に、お前のことは嫌いじゃねぇ」
「………………ほ、本当か?」
「ん…あぁ」
「……でも、
…夏休み会いたい訳じゃねぇんだろう?」
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