ちよ日記
[カワイコちゃんへの道]
「悠真?
どうしたん?」
「これ、やるよ。」
顔を赤らめて差し出したその手には、シュシュが握られていた。
「えっ?」
「さっき本屋に行ったとき、表紙のモデルが付けてるの見て、スゲェ欲しそうな顔してたから。」
(気付いとったんや…。)
「ありがとう…。」
(悠真からの初めてのプレゼント…)
嬉しすぎて思わず、顔がにやけそうになった。
「ところでさぁ、何でそんなカッコしとんの?」
改めて見た悠真の格好に、二人は笑った。
「な、ちょっとちよで試してみてぇことがあるんだけど。」
少しイタズラな笑みを浮かべ、部屋へと向かった。
「な…、何すんの?」
若干恐れながら聞いてみると、
「ジャーン♪」
そう言って、鞄から取り出したのは
"コテ"
だった。
"コテ"とは、熱した棒状の機械に、髪の毛を巻いてセットするものである。
まさか…
「私で試すの?」
「うん。」
えぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!?