ちよ日記
[友達づくり]
それ以来、私と悠真はいつも一緒にいるようになった。
登下校も、
休み時間も。
時には、授業中に盛り上がりすぎて、先生に怒られることも何度かあった。
ある日、悠真がこんなことを言い出した。
「ちよ(千代梨)さぁ、俺とばっかいるけど、他の友達つくんなくていいの?」
その一言から、昔の悲しい記憶を思い出した。
そうだ。
確かに悠真のいうとおり。
もう、ここの学校に来て1ヶ月もたつんだ。
あの日、悠真と約束したんだ。"友達をたくさんつくる"って。
「そうだなぁ〜。」
けれど、さすが都会の子供。
生粋の田舎育ちの私とは、知ってることも、服装も、話し方も全く違う。
(別世界だ…。)