IF・・・

誤解

そっと目を開けると、君も泣いていたんだ。

君も怖くて、私がここに居る事が怖くて。

「…耀琉…?どうして…泣いてるの?」

耀琉…。

そんな顔見せないで、もう泣かないで。

あの時みたいに笑ってよ。

約束でしょ?

もう泣かないって、もう泣かないよって。

言ったでしょ?

「は…るか…」

君はひたすら私の名前を呼んで泣いていたよね。

私もじっと見つめるしかなかったの。

聞くのが怖くて、信じるのが怖くて。
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