生徒会の秘蜜〜ケモノ達の誘惑〜
「じゃあ、明日も来ます」
みんなの事を知りたい……、あたしの事を誰かに聞いてほしいから…………。
「そっかぁ〜、じゃぁやっぱり今日は帰ったほうがいいかな〜?」
「?なんでですか??」
帰らなくていいって言ったり、帰ったほうがいいって言ったり…………、やっぱり考えが読めない。
「女の子は早く帰らないと危ないからね〜」
……これは、心配してくれたのかな??
やっぱりどことなく怪しい笑顔を見せる。
「じゃぁ、今日はとりあえず帰ります。えっ、と……」
こーゆう時はなんてゆーんだっけ……?
「また明日にはまだ早いですよ」
ちょうど考えていた事を、時雨くんが口にした。
「僕達が送って行きます」
「僕達……?」
時雨くんが言ったことを復唱する。
――――フワッ
「僕1人で行くって言ったでしょ?」
突然後ろから誰かの抱き締められる。
驚く前に後ろから、少し不機嫌そうなソラさんの声が聞こえた。