生徒会の秘蜜〜ケモノ達の誘惑〜
「嫌じゃ、ない……みたい」
口が勝手に動いて、言葉を紡ぐ。
その自分の言葉を聞いて、嫌じゃないとゆうことを初めて感じた。
「んじゃ、蒼空先輩の事好きなの?」
「えっ///」
いきなりの確信をついた質問にあたしは戸惑う。
好き……?
あたしがソラさんを……??
「っ///あたしは……」
「來美ちゃ〜ん、できたおかずからテーブルに運んでくれる〜?」
質問の答えが出そうになった時、キッチンの方から湊先輩の声が聞こえてきた。
「あ〜ぁ、湊先輩のおかげで答え聞きそびれたなぁ。」
那智くんは残念そうに呟いた。
「蒼空先輩、寝てる途中で起こされると機嫌悪くなるからなぁ。俺が行って来るよ」
そう言って那智くんは、湊先輩がいるキッチンに入って行った。
――――あたし…さっき何て言おうとしたんだろ??
胸に引っ掛かる何かがある。
答えが出せなかった事を残念に感じるあたしがいた。