生徒会の秘蜜〜ケモノ達の誘惑〜
入学式が終わって1ヶ月程度、まだ学校に慣れない新入生達のせいで学園内がどことなく騒がしい。
というか、雰囲気に落ち着きが無い。
生徒会室はいつものように騒がしいし……。
でも、ここだけはいつだって静かじゃないといけない。
静か場所にしておくために、よくここにいるんだけど……今日いた侵入者たちは見たことの無い顔だったな。
そんな事を考えながら僕は、いつもの場所に歩いていく。
日当たりがよくて、この時期一番寝心地がいい場所。
「……zzz」
そこにも侵入者がいたことに僕は驚いた。
その女の子は小さくて華奢で……侵入者という感じがしない。
「……zzz」
…………
その子の姿を見て、さっき侵入者Aが騒いでいた理由がやっと分かった気がした。
人前で気にせずに寝むるその子は、人目に無防備な寝顔を晒しながら規則正しい寝息をたてていた。