生徒会の秘蜜〜ケモノ達の誘惑〜
「ラビ、キッチン借りるよ?」
「……ぅ、ん」
立ち上がったソラさんは、キッチンに歩いていった。
あたしはソラさんの背中をボーッと見つめていた。
「なんかぁ、顔赤いよ〜?」
「ひゃぁ」
「おっ、いい反応♪」
ニコニコと笑いながら、いつの間にか隣に来ていた湊先輩が、あたしの頬を人差し指でぷにぷにとつついていた。
「何、してるんですか?湊先輩」
「いやぁ、真っ赤でかわいいなぁと思って」
っ///顔、赤かった……かなぁ?
ちらっと、那智くんと時雨くんを見ると那智くんと目が合った。
「っ///」
「……?」
那智くんはあたしと目が合うと、ぱっと視線をそらしちゃった。
なんか……、那智くんが顔赤い気がする。
「確かに赤いですね。ラビさんの頬」
「でしょ〜?」
「っ///そんなこと、ないですっ」
「ねぇ、蒼空のこと好きになっちゃったの?」
「っ///」
耳元でいつもより低い湊先輩の声がした。
さっきまで隣にいたはずの湊先輩は、あたしの腰に腕を回して耳元に唇を寄せていた。