生徒会の秘蜜〜ケモノ達の誘惑〜
……
「……何??」
ゆっくりと視線を那智に向けると、那智は湊に視線を移した。
「湊先輩、蒼空先輩に仕事の内容話したか??」
……仕事??
仕事って生徒会のだよね??
「聞いてないんだけど……どうゆうこと??」
問い詰めるように言うと、僕の言葉を聞いた那智が眉を下げ目を伏せた。
「……仕事の依頼が来てた事すら、湊先輩は話してなかったのか」
「仕方ないでしょー?ラビちゃん居たしさぁ……」
呆れ顔の那智に、湊は不貞腐れたような顔を作った。
「まぁ……確かに、俺らの仕事は周りにバレたらやべぇからな」
「別にバレても、口封じすればいいと思いますが」
言葉を被せるようにポツリと呟いた時雨を睨み付ける。
「ラビには……手を出させないよ」
「そうですか」
威嚇するように言う僕を、時雨は喉の奥で笑う。
……相変わらずムカつく