生徒会の秘蜜〜ケモノ達の誘惑〜
顔を覆っている小さな掌は微かに震え、淡い桃色の口唇からは苦し気な熱い吐息と共に嗚咽を洩らす。
さっきは目が覚めたのかと思ったけど、どうやら違うみたいだ。
「……ひとりはいやぁ」
ぼくは震えながら泣いている子が、すごく弱々しく見えて……護りたくなった。
気付いたら、ぼくは女の子の頭を片方の手で撫でていた。
不思議な事に、自分の場所に入られてもいやな気はしなかった。
自分から頭を撫でたりさえしている。
……どうしてだろう?
気に入ったのかな??
ぼくは人の好き嫌いがはっきりしているから……
まぁ、ほとんどの奴らは嫌いだけど…………
だからこそ、今のぼくの行動は珍しい。
――――……
しばらく考えたあと、女の子の指に自分の指をからませ、
――――自分から隣に寝転がり、眠りについた