白い鼓動灰色の微熱
ずっと彩世の高揚感を感じるだけで我慢できていたのに、一人目の女の子を殺して以来、おかしくなったようだ。
 
欲望が、抑えられない。
 
隣で眠っていた大柄なこずえが、睡魔に勝てずに首を彩世の肩に落とした。
 
眠った。
 
だからどうしたと言うんだ?

彩人はまだ歌っている。
 
早くやめてくれ。

でないと、オレは何をするか分からない。
 
理性ではとっくにストップがかかっている。

なのに、体がいうコトをきかない。
 
何者かに乗っとられたかのように、次の行動へと駆り立てられていく。
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