白い鼓動灰色の微熱
そこには自分と同じ顔をした彩人がいた。
演奏が、まだ鳴り止んでない。
最後の曲を歌い終えると、彩人はたまらず、ステージを飛び降りて弟のところへ来たのだ。
「ひっさしぶり。元気だったよな」
ということは、彩人も元気だったと言うことである。
どちらかが風邪でもひこうものなら、もう片割れの方も同じように風邪をひくか、何となく体調が悪くなるのである。
子供の時からそうだったが、一緒に住んでいるのだから片方が風邪をひいたらもう片方にうつって、体調が悪くなるのは当たり前のことだと思っていた。
けれど、離れてみてもそれは変わらなかった。
自分は風邪をひいた風でもないのに、一日中体がだるいことがあった。
きっと彩人が熱を出して寝込んでいたのだろう。
演奏が、まだ鳴り止んでない。
最後の曲を歌い終えると、彩人はたまらず、ステージを飛び降りて弟のところへ来たのだ。
「ひっさしぶり。元気だったよな」
ということは、彩人も元気だったと言うことである。
どちらかが風邪でもひこうものなら、もう片割れの方も同じように風邪をひくか、何となく体調が悪くなるのである。
子供の時からそうだったが、一緒に住んでいるのだから片方が風邪をひいたらもう片方にうつって、体調が悪くなるのは当たり前のことだと思っていた。
けれど、離れてみてもそれは変わらなかった。
自分は風邪をひいた風でもないのに、一日中体がだるいことがあった。
きっと彩人が熱を出して寝込んでいたのだろう。