白い鼓動灰色の微熱
 外へ出て、清香が眠りから覚めるまで、自分をどこか人目に付くところに置いておけばいい。
 
そうすれば彩世の狂気は押さえられるかもしれない。
 
と、たどり着いた玄関で、彩世の理性に抗おうとしてきている体に鞭打つように、顔をゆっくりと無理矢理に上げた。

< 219 / 243 >

この作品をシェア

pagetop