白い鼓動灰色の微熱
いろいろ調べては見たのだ。

例えば、プラスティネーションにする。

これはドイツのグンターフォンハーゲンス博士により一九八五年に実用化された標本方法だ。

体を構成している水分と脂肪分をプラスティック化することで腐敗を起こさせなくする。

生きた状態に出来るだけ近くした形で、半永久的に保存が可能だ。

方法は組織を低温のアセトンでフリーズドライにし、液体化した樹脂で戻すのだ。

浸透させる樹脂の種類によっては生体に近い弾力になる。
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