白い鼓動灰色の微熱
彩世は生まれつき器用らしく、小さな頃から絵が上手かった。
小学校高学年ともなると、人物を写真のように描くことが出来た。
その腕で、今は女の子の小さな爪に、さまざまな絵を描いていた。
人差し指の小さなスペースにペンタイプになったマニキュアの先で、龍を飛ばせることも出来た。
その腕がかわれて、彩世は、爪に絵を描く仕事を一番多く任されていた。
ボディーソープの横に、隠しもせずに置いておいたアイスピックを手に取ると、咲の柔らかい髪を掻き揚げて、頚椎を探った。
この辺かな。
小学校高学年ともなると、人物を写真のように描くことが出来た。
その腕で、今は女の子の小さな爪に、さまざまな絵を描いていた。
人差し指の小さなスペースにペンタイプになったマニキュアの先で、龍を飛ばせることも出来た。
その腕がかわれて、彩世は、爪に絵を描く仕事を一番多く任されていた。
ボディーソープの横に、隠しもせずに置いておいたアイスピックを手に取ると、咲の柔らかい髪を掻き揚げて、頚椎を探った。
この辺かな。