白い鼓動灰色の微熱

ゾクリとくる感覚の向こう




激しい曲を歌い終わってすぐ、彩人の背中にゾクリとくる快感が走った。

ライブをしている途中になる、ハイな感じとは違った。



彩世だ。
 
彩世が何かをやったのだ。
 
彩人の頭の中には不安感がひしめきだした。
 
この感じ。

自分の快感じゃない。
 
彩世のだ。
 
彩世の。





< 86 / 243 >

この作品をシェア

pagetop