白い鼓動灰色の微熱
「来てたんだ」
 
傍で叫ぶと、ニッコリと微笑んだ。
 
笑うと可憐な花が開いたような雰囲気を撒き散らす。
 
可愛い子だ。
 
はじめて人の顔を診て、それを感じた。
 
さすがに彩人の選んだ彼女だけの事はある。

その動きにも、可愛らしさが着いて回る。
 
仕草の一つ一つが、天然の可愛らしさを持っている。
 
彩世はキヨカから目をそらせなくなった。
 
かわいい。
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