~はちみつレモン~
~約束~
春が来た。
授業中に後ろから紙くずが飛んで来た。
しわくちゃの紙くずを広げると…
「授業さぼろ?
みくョリ」
「いいよー♪
みきョリ」
私はみくに紙くずを投げる。
みくがそれに気付いたらしく、こっちを見て笑ってた。私もつられて笑った。
(次の授業は…。ゲッ!体育。最悪。まあサボるからどうでもいいや。)
体育はいつもサボる。嫌いだから。
「話があるんだ。」
屋上へ行くとみくが冷静な声でいった。私は 軽く頷いた。
そして みく は話始めた。
「うちね。好きな人出来たんだ。
でね…結構前に 告ったの。そしたら『俺の事好きなんだ。じゃあ俺の事どれくらい好きか今ここで表してみて。』って言われて。彼にキスしたの。そしたら彼が私を押し倒して洋服脱がされて…セックスしてきたの――――でね…多…分、 赤ち…ゃんが出…来たかもな…んだ―――――――」
頭の中が真っ白になった。
(えっ?妊娠?嘘でしょ。)
沈黙が続く…
口を開いたのはみくだった。
「ごめん。 引いたよね。」
そんなことない。私は首を横に振った。
――――みくが泣いてた。私はみくの手を握る。大丈夫だよ…って。
1時間くらいたったかな?みくは泣き止んで目は赤く腫れていた…。
私達は早退することにした…。