君が嫌いな君が好き
嫌われっ子
みなさんこんにちは。
あたしの名前は矢野稚葉弥(やの・ちはや)。
私立英賀中学校(しりつえいかちゅうがっこう)1年。

あたしには―――・・・
“友達”って呼べる子なんて、誰1人いない。

理由は・・・話すと長いから手短に。
あたしには、兄が4人もいるの。
だから、甘やかし度120%で生活してきたあたし。
何1つ不自由も無く生きてきたから、あたしは自己中のオンパレード!


だから・・・当然みんなに嫌われて生きてきた。

家族のみんなに好かれて生きてればいい。

そうすれば何1つ不自由はない・・・。

そう、思ってたけど。

さすがに最近は・・・さみしくなってきた。

中学校にまでいけば、いろんなタイプの子がいる。

あたしのこの自己中オンパの性格を受け止めてくれる子がいないって決まった訳じゃない。

けど―――――・・・

勇気が出ないんだ。

受け止めてくれなくて、裏切られるのが怖いから。


でも!1人だけ、ちっちゃい頃からの知り合いがいる。

そいつとは、微妙に話してる・・・けど。


名前は葵崎智(あおさき・とも)。

あたしの幼なじみ。中1。
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