君が嫌いな君が好き
てゆーかさ。

咲南ちゃんが陰口なんてありえないでしょ。

でも美女には裏があるって言うしな・・・。

・・・こんなこと悩むあたしもどーかと思うけど。


「あーもしもしーい??
咲南ちゃん?」

『あれっっ稚葉弥ちゃん!?
どーしたの?』


あたしは情報を伝えるべく、咲南ちゃんに電話。


「えーっとね、智の好み聞きだしたから報告に♪」

『えっほんと!?ありがとー♥』


・・・!

可愛いなぁ!!もう!!!←アホ


「んーとね、“陰口とかは絶対駄目だと思う。あと、人のために努力する子っていいと思うけど”って言ってたよー」

『・・・そっかあ!
ありがと稚葉弥ちゃん!
やっぱ幼なじみの子って使える~♪』



・・・え・・・?


幼なじみの子って“使える”・・・?


・・・・・・。


ううん、偶然だよ。


咲南ちゃんが人を利用してまで自分の幸せを願うはずがない―――――・・・
< 11 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop