君が嫌いな君が好き
【智side】


今日の席替え。

最悪な事に、稚葉弥とは離れてしまった。


しかも!!!

稚葉弥の隣の奴、気にいらねぇ・・・。

確かにモテる要素たくさん持ってそうだし、そこはいいんだけど。


ただ単に・・・オレは・・・



稚葉弥にベタベタしてほしくないんだ!!!



稚葉弥はオレのモノなんだ。

他の男には関係ねぇんだよ。


「智~、あたし今日の席替え最高だったぁ~♪」


稚葉弥だっていきなりそんなこと言い出すから。


「・・・なんで」


オレだってつっかかっちまうんだよ。



「えー?
だって世波ちゃんと近くの席だったし、なによりあたしを避けないでくれた男の子がいたの~♥
堀岡龍也っていう子でねー・・・」



楽しそうに話す稚葉弥を見て

無性にいらついた


「・・・もうそいつの話はいい」


―――――くそ


「・・・え・・・・・?
なんで?」


むかつくんだよ



「なぁ稚葉弥。
オレらって付き合ってんの?」



確認しねーと

わかんなくなっちまったんだよ
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