君が嫌いな君が好き
「じゃあ何・・・」


なんかあった以外に何があんだってんだよ。

あーもーうっとおしー・・・。

早く帰りてぇんだよオレは。

期末近いから勉強しねぇと・・・。




「・・・智くん!
初めて会ったときからずっと好きでした!!!
わ、私と・・・
つ、っ付き合ってください!!!」




・・・はぁあぁああああぁあぁぁ!?

今このタイミングで言うか普通!?

・・・まいったな・・・。

・・・ここは自分の気持ちを正直に話すしか・・・



「・・・悪い谷野。
オレには好きな奴が―――――・・・」


「うん、もちろん知ってるわ。
矢野稚葉弥でしょう?」



また谷野は、オレの言葉を遮った。

・・・こいつにまでばれてんのかよ、ちくしょー・・・。
< 46 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop