君が嫌いな君が好き
「・・・ありがと智。
でもあたし・・・やっぱり龍也と・・・」
・・・。
当たり前じゃん。
わかってんだよ
何も 苦しむ必要ねぇしさ―――・・・
「あぁ、だからわかってるって!
だから龍也と幸せになれっつってんだよ!な!」
・・・失恋・・・か。
こーいうことを言うんだな。
オレ、作り笑いも上達したな・・・。
「ごめん智・・・・・っっ!!」
稚葉弥は泣きながら走り去ってしまった。
当然だよ・・・当然。
想定内だったことじゃねぇかよ・・・。