君が嫌いな君が好き



「・・・稚葉弥。
お前は智と一緒にいたほうが輝ける。
オレよりも智のほうがお前を幸せにできる。
オレは・・・新しい恋を探す」



・・・龍也・・・!!


静かに去っていく龍也を見つめて、涙が止まらなくなった。




「龍也ッッ・・・!!
ありがとう・・・!!!
いつまでも龍也は・・・あたしの大切な人だよ・・・!!!!!」




思いのたけをぶちまけた。


ほんとに、ありがとう。


大切な大切な・・・君へ。




そして。


大好きな大好きな・・・君へ。


今、伝えたい。

今、届けたい。


大切な大切な君に気づかせてもらった想い。


大好きな大好きな君に、伝えに行くよ―――・・・。
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