君が嫌いな君が好き
ゆめ
あれから5年が経った。


オレは高1の18歳。


恭平や大本も同じ高校通い。


もう稚葉弥がいないなんて当たり前に感じてきた。


だけど最近オレは―――・・・


毎日稚葉弥を思い出しては恋しく思う。


そんなことを繰り返しながら生きてる。


そもそもそのきっかけが、TVにあったんだ。






『超防水新型携帯、aiから』






そのCMを初めて見たのは、1週間前だった。




「雑誌にも載ってる・・・すげぇ」




オレが見間違えるはずがない。


他のクラスメイト達も、同じ雑誌を見て話してる。
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