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「へぇ~。あの舞魅様とは…」
「お前も知らなかっただろ?」
「あぁ。お姉さん喜ぶだろうな」
「だよな!…しっかし、なんで新体操のないこの学校にあんなすげぇ奴が入ったんだよ」
「色々事情はあるさ。別格しかいないAクラスに入りたいだとか頭が悪いだとか」
放課後。
いつものようにシュウと帰っていた。
本当に不思議だ。
全く分からない女だ。あまり関わるのはやめておこう…。
だから、朝以来あいつとは喋っていない。
しかもあいつの友達もなんか凄そうな奴らだったし。
取りあえず、今は先生だけに集中することにする。
引っかかるあいつは一度、どこかへ置こう。