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「びっ…びっくりした」

「まさか…雑誌のモデルやってる奴より美人な生徒がいたとは」

「そうだな…」

「俺の予想では金持ちか相当頭良いかだと思うな」




シュウが勝手に想像している中で。俺は考えていた。
自分でも驚いた。こんな美女がいたとは。

そして、こんなに対抗心を燃やされるとは。




「俺。中村先生にアタックする」




シュウに告げる。
急に話題を変えたことに怒った様子など見せず笑われた。

わざと眉を吊り上げた。




「ぷっはははははっ！さっきの美人さんも言ってただろ！先生はやめろって！っていうかお前に大人は無理だ！」

「なっ…なんだよっ！」

「お前、これまで恋愛したことあんのか？」




うっ…。確かに。そこを言われるとなにも言えない。
恋愛経験ゼロ。理想は高くて偉そうなこと言ってる割には結構収穫はなくナンパもできない。
どちらかと言えばチャラい方に居るのに。女には疎い。

もち、経験だってない。





「でも！何か悔しいんだよ！」

「あの子の言った事が？」

「ったりめーだよ…絶対中村先生は俺のもんにしてやる」

「お前が青春か」





それに。中村先生が彼女だなんて。鼻が高い。
あんなに美人をゲットした上にまたまた美人を上から見下ろせる…。

サディストな心が俺を揺らした時だった。