愛がほしくて
第Ⅰ章

絶望と光

生い茂る緑の葉と突き刺さる日光が真夏を感じさせる。

視線の先には、流れる汗をハンカチで拭うサラリーマン。

暑いと声を零しながら歩く人々。

一度でいいから感じたかった。

生きていることの喜びを……

でも、もういいんだ。

私は逃げることを選んだから。
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