甘いKissをあなたに

ガラガラ〜



「え…?」




保健室のドアを開けると光と優子ちゃんがベットの上でキスをしてた。



バッッ



私に気づくと、光は優子ちゃんから離れた。




「香里奈…」




「あ‥‥ごめ、‥‥なさ‥」



泣くな、泣いちゃダメ…


泣いちゃ…



グィッ



え…?




「邪魔したな…オレこいつに用があるんだ…じゃぁ」



建人が私の腕を掴んで保健室を出た。



ギュッ


建人に抱きしめられた。




「泣けよ‥‥泣きたいトキは泣け!」



建人の言葉で、我慢していた涙が一気に溢れた。



「うゎ〜ぁん」



いっぱい、いっぱい泣いた。
建人は、涙を一粒一粒優しく拭いてくれた…


そんな建人の胸は温かくて安心できた。










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