陽のあたる場所
伝えたい気持ち

生きる果実

読めない字が
私の頭を
埋め尽くす様に
零れてゆく

溺れる私を
深い海の底から
救ってくれたのは
いつも
傍にいてくれる
みんなの存在でした

本当に伝えたい気持ちは
いつだって
言葉に出来ないから
道を誤ってしまいそうになる

ねぇ

ありがとう以上に
最上級の感謝を
もっと分かりやすく
伝えるには
どうしたらいい?

几帳面な模様の
空が私を見ているから

私もついつい
空を見てしまう

あまりにも
綺麗なものだから
わざわざ綺麗だと
言う必要もないね

風船みたいに
溜め込んだ空気を
縮める仕組みが
人の心にも
備わっていたら
いいのにね

厄介な躊躇には
跡が残るから
ついつい
避けてしまいがち

信用さえ危うい街でも
ちゃんとした
希望が咲き誇っている

諦める事で
後悔もするだろう

やらない事で
悔やむ自分を
恥じるくらいなら
出来ない事だらけだと
そう割り切ってやってみるのも
ありかもしれない

ねぇ

人生に正しい答えがあるとしたらさ
それは
一生かけて探してみなきゃ
見つからないんだよね?

一人一人が
長い長い旅をしている中で
出会う人の数は
計り知れないから
きっと見つかる答えも
計り知れないのかな……

だからさ
少しだけ立ち止まって
考える時間が必要だよって

そうやって
心温めてくれる仲間に
上手く出会えるのかもしれないんだね……

説明書のない体は
いつだって
新品の心が
いくつも連なって出来ている

運ぶのも運ばれるのも
容易い事じゃない

でもさ
上手く出来る法則は
いつも
気付かない程
身近にあって

悲しい事に
失ってから気付くものだったりするんだよね……

ねぇ

その表情の裏側には
どんな心が写っているの?

ねぇ

ちゃんと笑えてる?

ちゃんと泣けてる?

ちゃんと言えてる?

そして

ねぇ

ちゃんと生きてる?

私はさ

……ちゃんと生きてるよ









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