陽のあたる場所

笹舟

ススキの葉の
揺れる音が
懐かしくて

涙が零れ堕ちる様に
優しく手を差しのべた
貴方の行方

今さら知るよしもなく
戯れた後(のち)の残像

なんて底知れぬ哀感(あいかん)

ゆらゆらと
先立つ好奇心が
弱冠を保つ

ただただ
言ふだけの
若さ故に
朽ちるも早し
寒空に

感銘受ければ
そこに
信頼生まれ
共存し合う人々よ

たゆたふ他人(ヒト)の
悪口言ふ前に
我が身直してこそ
見えゆる心情
そこにあり

尊き寿命さえ
美しく思える様な
ヒトで在りたいと願ふ

今日の空

ましてや
夢を嘲笑うかの様な
そんな
惨(みじ)めさは
捨て去って
真っ直ぐな心で
今を捉えてゆきたいものだ

そんな風に思ふ

今日 この頃……





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