陽のあたる場所

贈り物

お気に入りの本に
あだ名を付けたい位
大切なものがある

裸足で歩く動物
見栄えの悪い野菜

机の上に飾られた花は
ガラス瓶の中で
窮屈そうに叫んでいる

枯れたら捨てる
怪我したら憐れむ
寂しいから飼っている

わがままな人間模様
突っ走れば突っ走る程に
欲は増えていく

我が物顔したその表情に
傷を創って痛みを知る時

初めて人は
その悲しみに気付くのかもしれない

独りよがりで
飾ったイルミネーション
やけに明る過ぎて
余計に寂しさが増す

そんな深夜の静けさが
意外と好きだったりする

そんな私からの贈り物

どんな物語にも
中途半端な所があって
そして
終わりがある

謎解きなんて興味さえないけれど
自然と課題を増やしている自分に
気付いた時こそ導く事ができる
そんな道のりを貫きながら
歩いていく先に
探していた答えが見つかる

そう思うと
何とも言えない衝動に駆られる

ロボットのような
言葉の数々に
リズムを付けてみる

方言さえも
綺麗な響きにさせる
魔法の言葉

けれども
忘れてはいけない

言葉は時に凶器となり
また
言葉は時に未来へと繋がっていく事

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