陽のあたる場所

優しい空

旅人～雲のない空の行方～

時のない旅路の果てには
どれだけの苦労が渦巻いている事だろう

目を閉じなきゃ
見えないものだって
急かされた街並みじゃ
何も得られはしない

旅人よ
いつか笑える日がくるだろう
その時に気付くんだ
何気なく生きている今は
人生を変えるために重要な一日であったと……
その時気付くのだろう

退屈しのぎに訪れた街では
自分の無力さが痛い程に
伝わってくる

ふと見上げた空に
余裕さえ感じられた
たまにはこんな風に
時を過ごすのもありかと素直に思えた


旅人よ
いつか辿り着けるだろう
その時に気付くんだ
何気なく見ていた景色は
自分が成長するために重要なヒントだったのだと

その時気付くのだろう

時は流れる
流れる雲の様に
ゆっくりと芯の通った未来
いつか旅立てる日がくるまで……

そうさ
旅人よ
いつか笑える日がくるだろう
その時に気付くんだ
何気なく生きている今は
人生を変えるために重要な一日であったと
その時気付くのだろう