ソラと私と記憶の欠片*
「もう一度初めましょう?」
たまらず 口を挟んだ。
「また...お前は、そいつに殺される道を選ぶのか、?」
ルナンが、頷こうとした瞬間
「ま、待って!」
振り向くと、ワイン色のドレスを、さらに真っ赤に染め 髪を高い位置で2つに束ねた少女が立っていた。
「アイリ、あんなんじゃ死なないから!死にそうだったけど」
キッと傷を追わせた犯人を睨み付ける。
「お兄ちゃん、リュナちゃん...」
アイリ・クロナール
俺の妹であり、"調停者"の役目を持つ。
「世界の、調律を保つ役割...コノ世界でも果たせなかったみたい...」