ソラと私と記憶の欠片*





「ルナン」

甘やかすように、名前を呼ぶ。


「ぅん?」



もう、2人とも泣いてはいなかった。


「おやすみ」

にっこりと微笑み、口付けすると

「うん」

目を細め、満足そうに黒猫は笑顔を見せてくれた。





鋭い爪が、柔らかな胸に突き刺さり その奥にある果実をまさぐり探す...


そしてソレを、握り潰した。






_____世界は真っ赤に染まり幕を閉じた。


シュウエン




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