ソラと私と記憶の欠片*
エピローグ
私の中で確かなモノ___...。
それは 貴方への想い、その想い全てが良いモノではない...むしろ 憎しみや憎悪で殺めてしまいそうなほど嫌ってもいる。
全部が悪い思い出だとは思わない。
中には、何処から見ても幸福としか言えない 美しい日々すらかいま見える。
大きな傷は、付けた相手にしか治すコトができない。
隠すコトができても、その流された血を自分自身では 拭い去るコトができない...。
コノ傷を私に刻み付けた相手にしか。
崩れ逝く私を見つめながら、そのまだ温かな血を垂れ流した心臓を 咀嚼した相手(あなた)にしか、コノ血を拭い去るコトができない。
...私の中で確かなモノは、コノ想いだけ__...。