ソラと私と記憶の欠片*


別々に過ごしていたにしても、同じだけの時を生きてきた 男と女。

惹かれ合わないはずがない。


ぎゅっ

「ラフ、アイリっうわぁああん嫌いだ 嫌いだ!ラフなんて大嫌い」

大粒の涙を流しながら訴える。

淋しい、哀しい 苦しい、欲しい。 発した言葉とは裏腹に、強く強く唯一生き残っている 目の前の生命にしがみついた。
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