ソラと私と記憶の欠片*

独りじゃないから



それからしばらく
何事も無かったかの様に、日々は流れた。


そんなアル日のコト。
放課後の教室に、ぽつん と小さな人影があった。


机につっぷしながら、項垂れる――。

何だか最近 体がだるぅい、何で?
それに気持ちがなーんか モヤモヤするんだよねぇ。

西日に照され、飴色の髪がより一層美しく輝きを放っていた。
その髪は腰辺りまである、長い長いロングヘアー。
繊細な飴細工のようなその髪の毛先は、くるんとカールしている。

< 13 / 123 >

この作品をシェア

pagetop