ソラと私と記憶の欠片*
そう言うなり片手を歩く上に掲げ、自らの下僕を呼んだ。
「さぁ、おいで」
夜の闇を切り抜いた様な色をした影のようなモノが、次々と集まり始めた。
蝙蝠 コウモリ___...
古来から、闇の献属とされている。
その知能の高さと忠誠心の強さから今でも好んで 使い魔にするモノは多い。
「___行きなさい、」
ただ 厄介なのが支配下に置くためには、主の意志の強さが問われる。
ザァ っ
主人の意志を汲み取ったコウモリたちは、いっせいに飛び立って行った。