ソラと私と記憶の欠片*

そう言うなり片手を歩く上に掲げ、自らの下僕を呼んだ。


「さぁ、おいで」


夜の闇を切り抜いた様な色をした影のようなモノが、次々と集まり始めた。


蝙蝠 コウモリ___...


古来から、闇の献属とされている。
その知能の高さと忠誠心の強さから今でも好んで 使い魔にするモノは多い。



「___行きなさい、」

ただ 厄介なのが支配下に置くためには、主の意志の強さが問われる。



ザァ っ
主人の意志を汲み取ったコウモリたちは、いっせいに飛び立って行った。


< 25 / 123 >

この作品をシェア

pagetop