ソラと私と記憶の欠片*



「さっきとは、えらい違いだなー女って...怖っ」


「アイリにも迷惑かけて、ごめんね。」
ルナンは顔を伏せ、身を強ばらせる。
「そ、そんなっ迷惑だなんて...わ、泣かないでよー」
困り果て、ついさっき傘でアッパーを食らわせた兄に目で助けを求めた。

「あいつは、どーでも良い奴に優しくできるほど心広かねーよ。お前だからココまでしたんだ」
< 38 / 123 >

この作品をシェア

pagetop