ソラと私と記憶の欠片*


今まで月が顔を見せていたのに、突如真っ黒い雲に被われた。
まるで2人の未来を暗示しているように。

冷たいたくさんの雫が降り注ぐ、その中には ルナン...お前の雫も混じっていたのか?



「ソラ、幸せになってね」

「機会があれば、また来世で。...俺はお前を待ってる」

小指を差し出す。


だが、首を大きく横に振られた。

「いやよ、ソラ。あたしは怒ったり笑ったりするソラが好き...生きてるソラが好きなの。死なないで、」
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