ソラと私と記憶の欠片*
見せしめに
公開処刑にするらしい
これ以上、
逆らうモノの無いように
ザワ ザ ワ
ほら 出てきたぞ
はぁーっまだ若いのに
可哀想だね
大人しく縁談を
受ければ良いモノを
断ったんだって?
まったく
馬鹿な話だ
何も知らない
興味本意だけの連中が
好き勝手なコトばかり。
ゆっくりと
踏み締めるように
足を進め弾頭台に立って
私を見る
「ソラ、
ごめんね私のせいで」
ソラは周りに
聞こえないよう
口だけ動かし答える
『お前は悪くないお前は何も、』
申し訳なさそうに
何か、諦めたような
そんな目をして
私を見る
「っ馬鹿ぁ何で、どうして...」