ソラと私と記憶の欠片*


床に 糸を切られた、人形の様に崩れ落ちた。

どくん 脈打つ度に、自らの血が溢れ出すのが分かる。

淡々と、
こんなコトを口にした___


「ぁーあ、駄目だよ...お腹は大事、なんだから...、コレ、でアイリお嫁にいけなかったらどーすんの...?」




嗚呼、アイリ本当に
もー駄目みたい。リュナちゃん リュナちゃんに、言わなきゃいけないのに... このコト。



赤いドレスを、さらに鮮やかに染め上げてゆく。
自らの血潮で、艶やかに美しく。


気が付くと、ラフは姿を消していた。
アイリを用無しと判断したのだろう。


「....ゃ、まだ死んじゃダメ。お願い」

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