ソラと私と記憶の欠片*
何をそんなに
怯えてるんだ?
何もかもを諦めたような瞳をして 俺を引き付けておきながら、拒絶する。
そんな不安とは、裏腹に
どーでも良いコトを口にした。
「それにしても、相変わらず暗い色の服着てるんだなー?」
口の中だけで、その問いに答えた。
「だって、あたしは黒いでしょ?___...黒は、愚か者の色のだもの」
うっかりすると、聞かれてしまう。彼は、狼なのだから。
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