ソラと私と記憶の欠片*


「おかしいのは、ソラの方だよ。...本当は、あたしを探し出して恋人になりたかったんじゃないのよ...」

心当たりがないのに、何故か胸に 嫌な風が吹く。

「無くした時は、もう戻ってこないの!幸せだった世界には戻れないの...」

声が震えていて、必死に何かを耐えている感じ

「あなたは、狼だから...きっと今回も欲望を抑え切れずに、その手で 」

大粒の涙を溢れさせながら、切々と訴えを続ける。
< 89 / 123 >

この作品をシェア

pagetop