ソラと私と記憶の欠片*

「襲撃の時...お前を殺す役割、こいつだったんだぜ?」

「ソラが、私を?」

不思議そうに 声の主を見つめ返した。


「ルナンは、誰にも渡さない...誰かに奪われるくらいなら、俺の手で時を止める」


そうね、ソラ
「あなたと結ばれない世界なら...要らない」


目を見開いたのは ラフ。


「それに、もう時間が無いんじゃない?」

いつの間にか、ルナンは腕から血を流している。

「何処かの場所で、争いが起きたみたい...空が、大地が...海が傷付いてる」

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