【短編 幸福論】
女に溺れ、酒に溺れ。
まだ未成年でした。
彼女をクラブで働かせて金を貢がせた。
堕ちるとこまで堕ちたかった。
気づいたら手首を傷付けていた。
滲む血に悲しみを感じた。
それを見た彼女は怖くなって逃げ出していった。
私には何もなくなりました。代わりに、失うことの恐怖もなくなりました。
まだ未成年でした。
彼女をクラブで働かせて金を貢がせた。
堕ちるとこまで堕ちたかった。
気づいたら手首を傷付けていた。
滲む血に悲しみを感じた。
それを見た彼女は怖くなって逃げ出していった。
私には何もなくなりました。代わりに、失うことの恐怖もなくなりました。