君だけを
でも、最終的なあの言葉は必ず僕の方から君へと捧ぐよ。
まさか女の君にそこまでさせるわけにはいかないからね。
――『僕と結婚してください』
いつかその日が来るまで。
その時まで僕は男を磨くから。
君に飽きられないように。
君のとなりで胸を張っていられるように。
君にずっと好きでいてもらえるように。
まだ始まったばかりの僕らだけど
未来(さき)のことなんてなにも分からないけど。
こんな気持ちはきっと君だけ。
わからないけど、わかるんだ。
だから、返事はどうか
――『はい』
ただその一言で。
―――君だけを