バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生《夕顔の恋の行方》
考えれば考えるほど分からなくなる。




絡みついた糸は中々元に戻りそうにない。




今日の帰り又真っ赤なスポーツカーに乗り込む将一を見た。




私が校門を出た時、真っ赤なスポーツカーが私の前に止まった。




『あら、今お帰り、お家まで送って差し上げてよねぇ将一。』




私は将一を見ずに、「いえ結構です。これから寄るとこありますから。」




『あら、お母様の勤めていらっしゃる保育園に行くのかしら?



昨日ご一緒だった彼もいるのよね。



なんだか二人とてもお似合いだったわ。



ねぇ将一もそう思ったでしょ。



もう付き合ってる訳?』




将一の視線を感じた。




「今はまだ、でもそうなるかも知れません。



失礼します。」





彼女の笑い声が聞こえた。








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