バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生《夕顔の恋の行方》
将一もういい、もう話さなくていいよ。




そんな辛い顔の将一を見たくない。




「将一もういい。」




『夕顔、最後まで聞いて。』




『俺中学の時、本当にどうにでもなれって毎日過ごしてた。



だから、女とも軽い気持ちで遊んでた。



俺が真剣に恋するなんて考えられなかったんだよ。



たけど、夕顔見つけた時、俺の中に衝撃が走った。



俺この女マジで好きだと思った。



だから、夕顔の隣にいれるように俺は頑張ったんだ。


両親も俺が急に真面目になったから驚いていた。



こんな親でも俺の両親だから、俺が教師になりたい事話したら、



二人とも目丸くして驚いていたよ。



おふくろなんか、やっぱ私の育て方間違ってなかったなんて言うから、思い切り笑っちゃったよ。


俺が教師になりたいと思ったのは、沢田先生と出会ったからなんだ。



俺を真っ直ぐな道に導いてくれたのは沢田先生だからね。



俺の夢は教師になって、夕顔と一緒になって、



沢田家の一人になる事、俺もこの家の家族になりたい。』



やだ、将一プロポーズみたいだよ。








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